【動画】のとじま水族館にジンベエザメを移動させ 飼育展示を再開＝金居達朗撮影
石川県七尾市の「のとじま水族館」に11日、新しいジンベエザメがやってきた。人気者だったジンベエザメ2匹が元日の能登半島地震で死に、同館が今夏に営業を再開してからも大水槽にその姿はなかった。この日の早朝、海のいけすから1匹が搬入され、悠然と泳ぎ始めた。
開館前の午前7時20分、容器に入った全長約4.4メートルのメスのジンベエザメがクレーンでつりあげられた。ジンベエザメ館の屋根を開けて下ろし、大水槽（水量約1600トン）に着水した。容器のふたが開かれて水の中に放たれると、ゆっくりと回遊し始めた。
飼育員ら30人超が作業にあたり、壁や透明なガラスに衝突しないよう、ダイバーらが補助にあたった。
展示・海洋動物科長の加藤雅文さん（53）は「（地震から）9カ月余り、水族館は被害を受けて大変な状況だった。この水槽でジンベエザメの泳いでいる姿が見られて、ほっとしている」と話した。
同館は日本海側の水族館で唯…
